間接照明でボックス型の投光器が二基ついた後期型。
「このキャノピーの補修は自分でやっている。板金も溶接も塗装もぜんぶ自分でやるんだ」とお店の人が言う。なるほどよく手入れされている。
この店舗はキャノピーもさることながら、濃褐色の見事なタイル壁がとても美しい。40年近く営業してきて、一枚もタイルがはがれたことがないという。昔のタイル職人の技量の高さを知る。
これは現存するものの中ではちょっと変わったタイプ。まず他に比べて天蓋の直径が小さい。パネルは18枚合わせで、しかもサイドは完全な円形の曲面ではなく、正18角形を構成しており、上下にわずかにフリンジがついている。支柱との接合部分のハブ形状も他とは異なる。
照明は二基のランプが直接天蓋部分に取り付けられている。