屋根に残した記憶

アルバム09年10月12日「屋根に残した記憶」を追加。

この給油所は過去に何度か前を通って丸善石油の大きな文字看板を目にしていたのだが、あいにく通るたびにいつも休業日(日曜日)で撮影を断念していた。そのうちどうしても気になるので、8月の最初の土曜日を選んで出かけて行き、ようやく念願かなって撮影できた。給油所は北を向いているので、よく晴れた日、南房総の明るい日差しの中では、キャノピーの下はほとんど陰となってつぶれてしまう。ほどよく曇った土曜日が来るのを待っていて撮影が実現するまでにずいぶんと時間がかかってしまった。

キャノピーとセールスルームの屋根の間にできる空間は実はやっかいなもので、この部分が中途半端に空いているとスポイラーのようになってかえって背後から風雨が吹き込むために、セールスルームの出入りで濡れることがある。給油所によってはわざわざこの空間に透明な塩ビの波板を貼ったりして風雨対策をしているところがあるが、この給油所の場合はもちろんそういう理由で文字看板を残してあるわけではないのは言うまでもない。

折曲げ鋼板の軽量キャノピーを二層に重ねて方向を変えたり、位置をずらしてカバーするエリアを広げている例はコスモ石油の古い給油所に多く見られる。丸善石油時代の手法なのかもしれない。