この店をみつけたとき、いろんなことを考えてしまった。

順序から言うと、先にシベリヤで、あとからカトレアになったはずだが、いまはどちらも営業していないようだ。

まずシベリアではなくシベリヤである。「竹内まりあ」ではなく、「竹内まりや」なのと同じか。
もしかしてこれは極東ロシアのことではなく、しべり屋という屋号かもしれない。実際、前に足立区で「しるび屋」という化粧品店を見かけたことがある。

昔から東京の下町のお菓子屋では、カステラというかパウンドケーキのような生地に羊羹をはさんだものを「シベリア」とか「シベリヤ」という名前で売っているが、これはお菓子屋だったのだろうか。しかし、ここは東京から遠く離れた小さな町の商店街だ。

だが、もしなにかの店の名前だとすれば、あまりにも寒すぎはしないか。たとえ氷店だったとしても。まだ「白クマ」とか「銀世界」とかそれらしい名前のつけようがあるというものだ。でもなんとなく入ってみたくなる。

次にカトレアだ。カトレアの場合はまずカトレアと書く。カトレヤというのは見たことがないな。これは美容室だったのだろうか。なかなか魅力的な表情の店舗である。

足立区のしるび屋化粧品店はこれ。「しるび屋」のはずなのに、英語表記はSILVIAになっているところがお茶目だ。