バス通り裏の川に面して、小さな橋のたもとに建っている古い美容院の家屋。
理美容室の建築としては珍しく、窓が少なく採光性が低い。シャッターが降りている入口は、どこか小料理屋のような雰囲気も感じさせる。
しかし屋根を覆い隠して看板化し、堂々と縦書きされた屋号の六文字は、最初から美容室として建てられたものであることを示しているようだ。
古い美容室では「美」の異体字をよく見かけるが、この字はこれまでに見た例にないものだった。