perm

会社の昼休みにいつもとは違う道を歩いていて偶然発見したと、友人が教えてくれたパーマ屋。

大都会の真ん中、JRに私鉄線が接続する駅から歩いてわずか数分の場所。かつては私鉄線が路面を走っていたところが高架になり、そのガード下に近い場所にいまもひっそりと残っている。南側に新しく大きなビルが建ったこともあって、あたりは昼間でもすこし薄暗い。
すでに営業を止めているが、典型的な町の美容室の造りだ。昔はどこの街角でも見られたようなスタイルでありながら、いまではほとんど見かけることが少なくなってしまった。普通のありふれたものほど、誰にもかえりみられることもなく、いつのまにか消えていってしまう。

中にはぼんやりと電燈がついている。表には赤い自転車が三台。そして高齢者用の歩行補助器。昭和20年代の終り頃にここでパーマ屋を開いた女性とそのご家族が、いまも生活しておられるに違いない。