この壁と扉が好きだった。エナメルの標識板も、換気口も、雑草も、壁のひび割れまでも、あらゆるパーツが好きだった。その前を通るたびに足をとめて写真を撮った。
2012年10月6日
2012年10月13日
2012年12月9日
2013年1月13日
そして今日ひさしぶりに通りかかって、その変貌に驚いた。
もうこの壁は好きじゃないというべきなのか。それでも好きと言えばいいのか。これを許したとき、それが本当の愛に変わるのか。
【追記:2013年4月13日】
それでも好きと見つめ続けると、扉は大きく開く。緑の草は萌え、黄色い花も咲く。