街道ではUターンできないので、いちど左折して裏道に入り、元の街道に出ようとしたときに偶然通りかかった店。

kikuya

大胆な配色と文字の配置が人目をひく大きなテント看板。二間幅に四枚並べた木製ガラス戸には一面にビニールテープで書かれた品書き。ホワイトボードに手書きされた追加メニュー。夕方の開店を前に店内に取込まれている赤い暖簾。それぞれにさまざまな書体の文字が混在していながら、そのどれもに味がある。

あとで調べてみたら、奇抜なラーメンを供することで有名な店らしい。ホワイトボードに書かれている紫色、水色というのもラーメンのメニューとは驚きだ。
だが、ラーメンのことはどうでもいい。静かな裏通りに異彩を放つこの店の面構えが、帰り道ずっと記憶に残っていた。