給油所や街角の商店を撮影していて、のぼり旗ほど邪魔なものはない。
とくに交通安全協会が立てたものはたいてい黄色やピンクの蛍光色で、せっかくの風景や建物を台無しにしているものが多い。

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これは街道沿いの菓子店が廃業して、その後に塀をこしらえたもの。ガラス戸の位置は採光を考慮して簀子状の桟が入っているが、このガラス戸は廃業した今もピカピカに磨き上げられている。

今も残る看板は美しいのに、この交通安全ののぼり旗がなんとも邪魔だ。しかしいくらデジタル写真だからといって、撮影後にレタッチでこの旗を消すような小細工はしたくない。給油所の撮影でも、石油ブランドやタイヤメーカーののぼり旗があるばかりに撮影を断念したり、撮影しても公開をためらう例は多い。給油所ののぼり旗は、可撤式で毎日閉店後に取り外して収納するものがほとんどなので、事情が許せば撮影の間だけ外させてもらうこともあるが、交通安全の旗はたいてい針金や紐でがっちり固定してある。

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幸いなことにこの場合は、ガードレール支柱に塩ビパイプを縛りつけ、そのパイプの穴に差してあるだけだった。撮影の間だけのぼり旗を抜いて地面に置き、撮影が終わると何喰わぬ顔をして元に戻して走り去ったのである。窓ガラスの一枚には、いまもこんなに鮮やかなステッカーが貼ってあった。

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