バス通り裏の川に面して、小さな橋のたもとに建っている古い美容院の家屋。 理美容室の建築としては珍しく、窓が少なく採光性が低い。シャッターが降りている入口は、どこか小料理屋のような雰囲気も感じさせる。 しかし屋根を覆い隠し […]
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夢のコラボレーション 美容室建築 [45]+食堂シリーズ [15]
朝からずっと雨が降りしきる中、東京に戻るために山中の国道を小さなバイクで南下していた。交通量は多くないが、ときどき大型のトラックとすれ違うと、三角の壁のような水を頭から浴びせられ、そのたびに体勢をたて直すのに苦労した。 […]
ランドリーを巡った日
しばらく前にロンドンに数日滞在する用事があって、半日ほど時間の余裕ができた。もとより観光名所はどこにも行くつもりがなかったが、ロンドンの市民が普通の生活をしている街並みを見物しに、ただ気のむくままに車を運転してぐるぐると […]
窓のにぎわい – 食料品店建築 [8]
アイルランド共和国はヨーロッパの西辺にあって、20年ほど前まではヨーロッパの最貧国の一つと言われた国である。しかしそこに暮らす人々の表情は屈託なく、訪れる人を暖かく迎え入れ、はじめて訪ねた土地でありながらずっと前から知っ […]
あばたもエクボとなるのか
この壁と扉が好きだった。エナメルの標識板も、換気口も、雑草も、壁のひび割れまでも、あらゆるパーツが好きだった。その前を通るたびに足をとめて写真を撮った。 2012年10月6日 2012年10月13日 2012年12月9日 […]
アイルランドでパチンコを
用事があって伊豆大島に行ってきた。夜10時に竹芝桟橋を船で出て翌朝6時半に伊豆大島に到着、その日の午後2時半にまた同じ船に乗って夜7時に東京に戻ってきたので、実質的な滞在時間は半日もない。 伊豆大島の人口は8000人。港 […]
菊や-食堂シリーズ [13]
街道ではUターンできないので、いちど左折して裏道に入り、元の街道に出ようとしたときに偶然通りかかった店。 大胆な配色と文字の配置が人目をひく大きなテント看板。二間幅に四枚並べた木製ガラス戸には一面にビニールテープで書かれ […]
呼ぶ声がしたのか
この写真は近所にある街の電器屋さん。昔はどこの町内にでも一軒はこういう店があったものだ。先週7月7日、前を通るとその隣にあった建物が取り壊されていた。ここに電器屋があることはよく知っていたが、その隣にどんな建物があったか […]
食料品店建築 [4]
しばらくごぶさたしていた食料品店建築です。残念ながら廃止店舗のようだが、看板の迫力がすごい。 この字のスタイルは何と言えばいいんだろう。昔の少年コミックのタイトル文字の雰囲気に通じるものがあるのだが、石ノ森章太郎(サイボ […]
燕の団地
日本全国に団地を愛する人々が相当数いることはわかっている。団地マニアの数は鉄道マニアにはとうてい及ばないけれども、ガソリンスタンド・マニアより多いことは確かだ。というよりガソリンスタンド・マニアを標榜している人を自分以外 […]
春の路地裏
町工場の職人達の世界を、自ら職人である視線で描き出す小関智弘氏の著作の一つに「春は鉄までが匂った」(ちくま文庫)という作品がある。その題名を見た時に、ほんとうにそうだ。たしかに鉄は匂う。と思った。 子供の頃に暮らしていた […]
大佐渡食堂−食堂シリーズ [12]
大衆食堂シリーズも12店舗目となった。 大佐渡食堂。すでにタバコ店になっているが、目の前の国道1号線の盛衰を長年じっと見つめてきた建物である。 その勢いのある文字は、昔の映画ポスターを思わせる。耳を澄ますと、なんだか日本 […]
ソバ店ビル
これは近所の立ち食いソバの店。ここがソバ屋だということは知っていたが、こんなに魅力的な建物だということは長い間気づかなかった。あるときたまたま通りの向かい側で足をとめたら気がついたのだ。 どんな身近かなところに、美しいも […]
食料品店建築 [3]
これは食料品店というよりは、菓子舗である。自家製の菓子とメーカー品の菓子の両方を商っている。 商店にありがちな貼り紙やポスターが一切ないので、一見すると商売をやめてしまった店のように見えるが、ちゃんと営業している。通りに […]
食料品店建築 [2]
古き佳き時代の食料品店では店先にショーウィンドウが拵えてあるものがあったが、いまも残るそのような店舗の多くは、自動販売機を並べて塞いでしまっているところが多い。 酒も扱う店ではビール会社や酒造メーカーの担当営業が頻繁にや […]